【刺繍】図案の写し方は大きく分けて3種類あります

刺繍図案を布に転写する方法は、大きく分けて3種類あります。

図案の大きさや写す布の種類などによってそれぞれ向き不向きがあるので、下記の記事を参考に自分に合った方法を選んでくださいね。

 

チャコペーパーやカーボン紙を挟んで転写

転写方法

1図案をトレーシングペーパーに写します。

2図のように刺繍布の上に転写紙(チャコペーパー)、図案を写した紙(1のトレーシングペーパー)、セロハン、の順に重ねて上からトレーサー(先の尖ったボールペンのペン先などでも可)で強くなぞって写します。*セロハンは下の図案の紙が破れないようにするためです。*

転写紙は水で消えるチャコペーパーがベストです。(写りにくい場合にはカーボン紙を使うとはっきり写りますが、線が消えないので注意する必要があります。)

こんな時に向いてます

大きな図案を写すときや 刺繍する布が濃い色の場合など(白や黄色のチャコペーパーを使います)にはこの方法が良いと思います。

メリット、デメリットは?

写すまでの用意が面倒です。細かい図案は鮮明に写し取ることができない上、刺繍を続けていくうちに図案の線が見えにくくなって、途中で写し直しが必要になってきます。

トレースボードなどを使って直接布に転写

転写方法

トレース台を使って直接布に写し取ります。

トレース台がない場合は、ガラスやアクリル板の下に光源を入れて写し取ります。

👇家にあるガラス板を利用した例です。両脇に台を置きガラスの下にスタンドを置いてトレース台の代わりにしてみました。

図案を写し取る道具は鉛筆、水で消えるチャコペン、熱で消えるフリクションペン、などがあります。いろいろ使ってみて自分にあるものを見つけるのが良いと思います。ちなみに個人的に今一番だなと思うのはチャコパーアーティストです。細くてきれいな線が引けますよ。

メリットデメリット

細かい部分まで正確に写し取ることができるのは、この方法が一番です。が、トレース台では最大でもA4の大きさぐらいしか写し取れないのが残念な所です。小さな図案の時はこの方法が一番です。

水に溶けるシートを使って転写

転写方法

水で溶ける転写シートです。図案を写したシートを直接布に貼り付けてその上から刺繍します。刺繍が刺し終わった後に洗うと水でシートが溶けてなくなります。

転写シートの種類と特徴

いろいろなメーカーからたくさんの種類が出ています。接着糊の付いているものやプリントできるもの、今回は使ったことのある中からいくつか簡単にその特徴をまとめてみました。

バイリーン社のキルターズシークレット

糊の付いていないタイプです。 糊なしなので、針通りは他の物より良いかと思いますが、固定できないのが欠点です。糸で止付けるか、枠に布と一緒にはめ込むかになります。ニットに刺繍する時などに使うと便利です。

枠に挟むか、糸で止めて使う
100円ショップの刺繍用下地シート

サイズは小さくA4の半分ぐらいのシートが一枚なのでコスパは他の物と変わらないです。でも家庭用プリンターで印刷できるのがすごいところです。その反面印刷するために厚手の台紙についているので、下に図案を置いて写し取るのは難しいです。手描きの図案なら直接書き込めます。

スマプリ 図案転写シート

こちらは、手描き専門でプリントはできません。その代わり薄く透明な台紙に載っているので、手書きで図案を写し取るのは簡単にできます。透明シートは薄いので、他の物より針通りも良さそうです。

スマプリのシートです
Sulky Sticky Fabri-Slovy

これは海外でよく使われているプリンタ―用の転写紙です。家庭用プリンターでコピーや印刷が簡単きれいにできます。海外の製品ですが、アマゾンなどで手に入れることができます。一枚売りがなくて一袋に12枚ほど入っているので、たくさん刺繍する人でないと無駄になってしまいますね。

どちらも家庭用プリンターで印刷したものを切り取って貼っています

メリットデメリット

刺繍図案を写しにくい場所に使うととても便利だと思います。

デメリットは、布に図案を転写した時と比べて、糊付きの場合針通りが悪くなります。

図案通りにきれいに仕上がりますが、針の抜き差しには、力がいると感じました。

まとめ

個人的には、2のトレース台を使って写し取る方法が一番だと思いますが、図案の大きさ、図柄、写し取る刺繍布によっては、他の方法が向いている時もあります。条件は様々で、それぞれにデメリットもあるのでその都度適した方法を選ぶとよいと思います。余談になりますが図案写しが何より嫌いな人は多少指の力はいりますが、プリンタブルのシートがお薦めです(^^)